プライベートにおいても仕事においても充実した毎日を送るには、やっぱり健康が大事。
その礎となる「空気」「水」「食」にこだわり、F-CON(輻射式冷暖房)、ホテル、通信販売、生活提案雑貨店「Annyのお気に入り」などの事業を展開しているのが「FUTAEDA株式会社」です。
「これから子育てをする人、今子育てをしている人にぜひ当社で働いてもらいたい」と取締役が語る同社で、パート勤務のWebデザイナーを募集します。
取締役は6人の子どもを育てたワーキングマザー
中洲川端駅・呉服町駅が最寄りの、博多区店屋町のビルの5階にあるオフィス。(取材時。現在は移転されております。)
入口のドアを開けると、着物姿の女性を描いた大きな日本画が飾られている。
FUTAEDAの始まりは、代表の二枝たかはるさんが、家業の呉服商から独立したこと。
「私自身が子育てしながら仕事をしていましたから、他のスタッフに対して、子どものことで休んだらダメということはありません。最初から、家庭のことや学校行事を優先してください、そのうえで可能な時間があればそこで力を発揮してくださいというスタンスだったんです」
と、財務経理担当取締役であり、二枝社長の奥様である二枝美枝さん。
6人の子どもを育て上げたワーキングマザーだ。
1986年の独立当時は、第3子が生まれたばかり。
二枝社長の出身地・糟屋郡志免町にある、元パン屋さんの空き店舗が事務所だった。
美枝さんは、ショーウィンドーの隅にベビーベッドを置いて、子守りをしながら仕事をした。
道行く人が珍しそうに覗き込んでいき、赤ちゃんが寝がえりを打つと、「あ、動いた!」と驚かれたことも。
「そんな事務所でしたから、スタッフを募集すると、自分と似たような境遇のママたちが集まりました。あまり時給は上げられないけれど、2~3人で一つの仕事を分け合って、それぞれが無理せず働けるようにしてきたんです。お母さんが疲れていたら、家庭の雰囲気も暗くなってしまうでしょう」
そうして採用した人たちは、50代、60代となり、ずっと同社で働き続けている。
子どもが大きくなってから、正社員に転換した人も少なくない。
フルタイムで働くようになるまで、10年、15年かかった人もいるとのことだが、それぞれのペースでキャリアアップしていってくれたらそれでいいと、美枝さんは笑顔で話す。
「今はずいぶん会社らしくなりましたけれど、プライベートを尊重しながら、仕事をしてほしいという思いは変わりませんし、アットホームな雰囲気を大切にしています」
今回募集する事務職も、求人票では勤務時間は9:30~18:00としているが、その人の状況に合わせて調整可能だ。(※初回取材時。現在は募集職種を変更し「Webデザイナー」を募集しています。)
例えば、幼稚園に通っている子どもがいるなら「10:00~14:00で週5日」、あるいは、毎日の出勤が難しいなら「10:00~17:00で週3日」といった勤務でもOKとのこと。
「残業も、会社からお願いすることはありません。ご本人が、急に明日会社を休まないといけなくなったから、今日はちょっと頑張りたいということはあるかもしれませんが」
再就職を果たした2人のママの働き方は?
全従業員65名中47名が女性であり、女性管理職も5名いるという同社(2023年3月1日現在)。
ママ向けの採用マッチングのイベントを経て、再就職を果たした2人の女性に話を聞いた。
同社オフィスの斜め向かいにある「HOTEL GREAT MORNING」に勤務する小林さん。
「面接担当の社員さんたちの雰囲気がとても良く、いつもの自分で話をすることができました。普段は他区にある店舗で働いているのに、わざわざ私のために時間を割いて本社に来てくださったことにも感動しました。面接が楽しいと思えたのが、入社を決めた大きな理由です」
2020年に入社し、最初は「Annyのお気に入り」に勤務していた。
当時、息子と娘は小学生。
「雑貨屋さんですから、土日が忙しいんです。ですが、息子が野球をしているため、土日は試合や練習の付き添いで、シフトに入れません。それでも、入れる日だけで大丈夫ですよと言ってもらえて、本当にありがたかったです」
前職でホテルに勤めていたことから、入社半年でホテル事業部へ異動。
「ホテルも土曜日が忙しいんですが、こちらの事情を伝えたら、快くシフトを配慮してくれました。今は子どもたちも成長して留守番ができるようになったので、土日で入れる日は出勤しています」
「学校行事や自分のプライベートの用事など、希望通りに休みを取れますし、子どものけがや病気にともなう、急な休みや早退にも快く応じてもらえます」
前職の経験が生かせて充実していると、小林さんは笑顔で話す。
小林さんと同じ時期に入社した常盤さん。
通販事業部でデザインや企画に携わっているが、デザイン実務は未経験だったそうだ。
「妊娠を機に仕事を辞め、以前から興味があったデザインやweb制作を独学していたんです」
マッチングイベント参加後に同社から声がかかり、3歳(当時)の子を育てながら、インターンシップで再就職への第一歩を踏み出した。
「最初の頃はガチガチに緊張していたのですが、皆さんが優しく声をかけてくださり、ここならずっと働けそうと思えました」
その後第2子を妊娠し、産休育休を経て復職した。
「デザイン業務が大好きですし、企画のアイディアをいろいろと考えるのも楽しいですね。上司がこちらの提案をしっかりと聞いて取り入れてくれます。販促もしており、作成したメルマガやSNSの投稿から売り上げにつながった時は、とてもやりがいを感じます」
経歴にとらわれず、その人自身の能力や意欲をみて、どんどん仕事を任せ、意見も取り入れていく企業風土があると、美枝さん。新卒採用においても、最終学歴や学校名には全くこだわっていないという。
「今回募集する事務も、もちろん実務経験があるに越したことはないですが、パソコンの基本操作ができれば大丈夫です。業務内容はルーチンワークではあるものの、改善点に気づいたら、ぜひ提案してほしいですし、そういった人材を求めています」
(※初回取材時。現在は募集職種を変更し「Webデザイナー」を募集しています。)
事務部門に入社して5カ月(取材時)の髙橋さんも、社内の雰囲気について、こう話す。
「誰に何を聞いても、皆さん親切に教えてくれます。月に1度、部門長と一対一でミーティングがあり、その時に要望を伝えたり、意見交換したりできます。安心して入社していただきたいですね」
アトピー性皮膚炎のわが子を助けたいという思いから事業が発展
同社は、1988年に生活提案雑貨店「Annyのお気に入り」の第1号店をオープン。
二枝社長が国内外に足を運んで選んだ品ぞろえに加え、呉服商で培った接遇をスタッフにも身につけてもらうことで、立地に恵まれていないにも関わらず、次第に評判となった。
「健康」を事業の軸に据えるようになったのは、二枝さんの次女がアトピー性皮膚炎だったことがきっかけだ。
わが子を助けたい、また、同じような悩みを持つ人たちの役に立ちたいと二枝社長はスキンケア商品の開発を決意。
「肌に良い」という情報をキャッチしたら、どこへでも足を運ぶ。そうして研究を重ね完成したのが、天然温泉成分などを配合した洗顔ソープや化粧水。
発売開始から20年以上たった今も、店舗や通販で売れ続け、ロングセラーとなっている。
同社で扱う商品は、まずは二枝社長が試し、家族が試し、それから社員に試してもらうそうだ。みんなが納得して初めて、お客さまにおすすめしているという。
「ノニジュースのときは大変でしたよ」
と、美枝さん。
ブームにもなり、今では知っている人も多い、インドネシア原産のノニの果汁から取ったジュース。同社では、日本でほとんど出回っていない時期から扱っていた。
最初は「なんの罰ゲームかと思った」と美枝さんが振り返るほど、飲みにくいものだったそう。
そこから工夫を重ね、ブームが落ち着いても愛飲者が多い商品に。
そんな試行錯誤もまた、同社での仕事のおもしろさかもしれない。
二枝社長の健康への意識は、グッズから人が生活する空間全体へと広がり、2009年に風を出さない輻射式冷暖房システム「F-CON」で特許を取得。
2014年には「地球温暖化防止活動環境大臣賞 技術開発・製品化部門」を受賞した。
医療機関や介護施設、学校、保育園、銀行、オフィス、住宅などに導入されており、コロナ禍でさらなる注目を浴びている。
2018年には、F-CONを取り入れ、自然素材を使った寝具や建材を採用した「HOTEL GREAT MORNING」を開業。リネンを洗う洗剤、歯磨き粉やコームなどのアメニティにもこだわっているという。
旅行サイトでは、特にスタッフのおもてなしに対する口コミ評価が高く、数多くのリピーターに愛されるホテルに成長。他地域での開業も計画している。
最後に、FUTAEDAで働く良さについて聞いてみると、インタビューに出席した全員が、「仕事を通して健康への意識が高まること」と話してくれた。
「スタッフ同士でもよく情報交換をしていますし、商品を購入する時に社員割引があるのも、ちょっとお得ですね」
と、常盤さん。
小林さんは同社に入ってファスティングに出会い、今ではファスティング事業のセミナー講師としても活躍しているそうだ。
「健康にこだわった事業展開をしているので、これから子育てをしていく方や、今子育てをしている方に、ぜひ当社で働いてもらえたら」
と美枝さん。
「家庭優先で空いた時間に働いてもらえればいいと、先に申しましたが、単にこの時間が空いているから、とりあえず仕事をしたいという方ではなく、当社の事業に共感し、これだけしか働けないけど、ここで働きたいという方にお願いしたいですね」
同社では、大切している価値観として「12のコア・バリュー」を掲げています。
その1番目にあるのが、「ユアハーベスト精神を持ち続ける」。
直訳すると「あなたの収穫」ですが、同社では、相手の喜びを自分の喜びとして感じる心と解釈しています。
「あなたが喜ぶと、私も嬉しくなる」
そんな思いで日々働くスタッフをバックオフィスで支えることが、自分の喜びと感じられるなら、FUTAEDAでの仕事は実り多いものとなるに違いありません。