昨今、ホームページは企業活動の必須アイテム。
持っていない会社のほうが珍しいかもしれません。
ホームページの制作を請け負うWeb制作会社も数多くある中、今回ご紹介する「株式会社シーエイティ」は、女性中心のスタッフによる丁寧な仕事で、企業やお店のビジネス課題を解決に導く「Web戦略会社」です。
在宅でデザインまたはコーディングを行う、業務委託の制作スタッフを募集します。
今回は、2〜3年以上の実務経験者(ブランクがあってもOK)の求人です。
自分のペースで子育てと仕事の両立ができる、業務委託という働き方
福岡PayPayドームのすぐそば。
「株式会社シーエイティ」は、高級感漂うマンション内に事務所を置く。
出迎えてくれた代表の菊地さんと統括部長の副島さんの案内でミーティングスペースに通されると、窓の外には博多湾が!
ただ、今回募集する制作スタッフは、完全在宅で出社の必要なし。同社の制作事業部の皆さんも、現在はほぼリモートワークをしているそう。
眺望抜群のオフィスに通勤しないのは少々残念なものの、通勤時間がゼロというのは、子育てと仕事を両立するママワーカーにとっては大きなメリット。
「仕事の種類は、大きなものから小さなものまで、いろいろとあります。ホームページ全体のデザインや、バナーなどのホームページに組み込む部品の制作、チラシのデザインなど、その方のスキルや時間的な余裕に合わせて発注をしていきたいと考えています」
「お客さまからの要望はこちらで整理してお伝えし、直接クライアントとやりとりすることはありません。制作実務に集中でき、ストレスも少ないのではないでしょうか」
業務委託なので、毎日コツコツ進めても、空いた日に一気に仕上げても、納期を守ればどのように時間を使ってもOK。
更新やメンテナンスといった、クライアントの要求に臨機応変な対応が必要とされる業務は社員で行い、業務委託スタッフに依頼するのは、スケジュールの見通しが立ちやすい新規案件のみというのも働きやすい点だ。
「子育ての空き時間に少しでも働けたらという方は、勤務時間で拘束するのではなく、案件ごとの依頼のほうがいいのではと考えて、業務委託での募集にしました」
現在、業務委託で働いているスタッフは4名(デザイナー2名、コーダー2名)。さらに業務提携をしている会社が1社あるとのこと。
「子育て中は何かと突発的なことが起こります。例えば、お子さまが病気で1週間仕事ができないという事態になったとしても、スタッフが何人かいれば助け合って仕事を回していくことができます。仕事をシェアしても、案件はさばききれないほどいただいておりますので、どんどん働きたいという方にも十分対応できます。そして、お子さんの手が離れたら、社員として時短勤務やフルタイムで働くことも可能です」
女性がキャリアを中断せず働き続けられる環境をつくりたい
「女性が子育てや介護など、プライベートの事情でキャリアを中断せず、働き続けられるようにという夢をもって、会社を立ち上げました」
と、菊地さんは語る。
「夫の転勤についていくために、キャリアを積み上げてきた会社を辞めなければならず、転勤先ではゼロからのスタート。あるいは、結婚して子どもが生まれたら退職を余儀なくされ、再就職しようにもパートでの採用。そういったケースをたくさん見てきました。キャリアを継続できたら、そんな苦労をしないで済むのにと、ずっと思ってきたんです」
同社では創業当初より、ネットがつながっていれば仕事ができるIT業界の利点を生かして、データ管理やビジネスフォンをクラウド化するなど、どこにいても仕事が続けられる環境を整えてきた。
海外に拠点を置きながら働き続けている社員や、今は一時離職中だが、配偶者の転勤先である沖縄で仕事をしていた社員もいるとのこと。
「今の日本社会において依然として弱い立場にいる女性を、サポートしていきたいんです」
そんな思いもあり、菊地さんの元に集まったのは全員女性だった。
「業務委託スタッフに対しても、能力に見合った金額をきちんとお支払いしたいと思っています。ですから、基本的にはこの案件はいくらでできますかと、見積もりをいただいてから発注します。今まで組織の中で仕事をしてきたから見積もりを出すのが難しいという方なら、こちらから目安をお伝えします」
丁寧なヒアリングで企業の強みを引き出し、課題解決に導くことがやりがい
女性ならではのきめ細やかな提案力や表現力が評判の同社。その土台となるのが丁寧なヒアリングだ。
「これまで、全ジャンルとも言えるくらいの企業の方と話をしてきました。『うちなんか、何も特色がないよ』と、おっしゃる経営者もいます」
「ですが、根掘り葉掘り聞いていくと、ご本人たちが気づいていないだけで、必ずその会社ならではの強みがあるんです。そうでないと経営は続かないですよね。私たちは、その強みがしっかりと伝わるよう戦略を描き、ホームページやECサイトを構築していきます」
と菊地さん。
こうしたWeb制作と合わせて、「IT導入補助金」などの補助金や助成金の申請サポート業務も行う。
だから、単なるホームページ制作会社ではなく、Web戦略会社なのだ。
新しい会社が出ては消え、入れ替わりが激しいIT業界。同社では、制作依頼した会社が廃業してしまい、ホームページの更新ができずに困っているというケースにも、手を差し伸べる。
「ホームページ制作会社はすぐなくなってしまうと、不信感を持っている経営者もいらっしゃるでしょう。私自身は、打ち合わせから、デザイン、コーディング、納品まで、約30年携わってきました。ですから、もしもシーエイティという組織がなくなったとしても、私1人でもきちんとやりきるという気持ちでいます」
そうしたクライアントとの向き合い方から、特に営業をせずとも依頼が続々と舞い込んでくる。
20~30年の付き合いがある企業も少なくない。
「ある一つの会社のホームページを作ったり、補助金の申請を通してシステム導入までサポートしたりすると、『あの会社は親切かけん、あそこに頼んだらよか』って、口コミでお仕事をいただくことが多いんです」
「今度、長崎県平戸市のお客さまのところまで行くんですよ。コロナ禍でオンラインでの打ち合わせが多くなりましたが、やっぱり直接顔を見て話したいという方もいらっしゃいますから」
「平戸は遠いなあ」と言いながらも、菊地さんは楽しそう。
次々と新しいトレンドが登場するネット社会や、ルールが複雑な補助金制度。人的リソースが限られる中小企業がそれらを把握するのは至難の業だ。
そうした中で立ち往生している人たちの力になることが、やりがいであり、喜びなのだ。
一番大事なのは常に勉強する姿勢
菊地さんの右腕的存在が副島さんだ。出版社時代の先輩後輩なんだそう。
「副島が先輩で私が後輩なんです。年齢は私が20歳上ですけど」と、菊地さん。
出版社時代は、副島さんが新卒で先に入社し、その後菊地さんが中途入社した。シーエイティでは、菊地さんが対外的な折衝を行い、副島さんが社内の実務を仕切るという役割分担。
同社には、「さすそえ」という言葉があるという。
「さすが副島さん」の略語らしい。
業務委託スタッフは、そんな頼れる副島さんとのやりとりが多くなりそうだ。
「私が外で戦ってきて、副島が家を守るお母さんみたいな感じですね(笑)。外に出ていると、いろいろとあります。そういう時は副島に吐き出すんです。そうすると、まあまあって、慰めてくれます」
と、歯切れよく話す菊地さんの横で、副島さんは微笑んでいる。エネルギッシュな菊地さんと冷静沈着な副島さん。対照的だけれど、まさにベストパートナーなのだ。
最後に、求める人材について、2人に伺った。
「当たり前のことですが、納期を守る方、連絡が取れる方。納期前でも進行状況が気になって問い合わせをしてくるお客さまもいらっしゃいますから」
「例えばデザイナーなら、自分のデザインにこだわり過ぎず、柔軟に対応できる方がいいですね。納品した後に、別の方が別の要望を出されるといったこともあるんです。そんなときは、みんなが納得する形に妥協せざるを得ないときもあります。クライアントありきの仕事ですので、ご理解いただければと思います」
「一番大事なのは向上心がある人。デザインもコーディングも、次々と出てくる新しい技術をいち早く取り入れて、ベストなものを作っていかなくてはなりません。この仕事は、日々勉強です」
女性たちが自らの手でキャリアを築いていけるように。
それぞれのクライアントが独自の強みを表現できるように。
その思いが交差するところにあるのが、シーエイティです。
誰かの「困った」を、自分のスキルで解決につなげていく制作の仕事。
柔軟に働ける業務委託で、第一歩を踏み出してみませんか。